平成28年度
愛媛県教育会短歌・川柳・自由律俳句応募作品

 

応 募 短 歌

山は雪里は暖の春の日に吾子生まれけり声高にして

                  伊予市  井手窪 理

父母逝きて境も見へぬ荒畑は入るもこわしと眺め帰りぬ

                  松山市  野尻 精一

満天の月夜に白鷺仰ぎみる坊ちゃん人形我も連なる

                  西宮市  今井  保

若かりし父と拓きし山畑は山に還りて山百合の咲く

                  愛南町  前田  充

応 募 川 柳

車止め家族会議で多数決       西条市  一色 早苗

善人の笑顔は汗を惜しまない     宇和島市 米子 達雄

値段札9の数字が巾効かす      今治市  杉浦 幸男

八十三手術に生かされもうけもの   内子町  小野植元幸

 

応募自由律俳句(定型句も含む)

宇和海にふり向がたき寒さかな      宇和島市 米子 達雄

月に映えみかんの山がルミエール     西条市  一色 早苗

梅雨晴間将棋の相手は明日にして   松山市  野尻 精一

名月を中空に置き帰途に就く     伊予市  井手窪 理

小寒大寒あそこもここも空き店舗   今治市  杉浦 幸男

散歩してだれにもあわない過疎の道  内子町  小野植元幸

かつて祖父地酒引っかけ戦争談義   松山市  宮田 頼行

里山の廃屋の庭霜柱         西条市  高橋  和

 



平成27年度 

愛媛県教育会短歌・川柳・自由律俳句募集作品

応 募 短 歌

父綯いしひめそ織り機にセットして織りし筵の三十余枚 

                  今治市  森 登志雄


四人の子よくぞ我が子に生まれけり神の恵みか仏の恵み

                  今治市  森 ユキ子


満席となれるホールを揺るがせて山下洋輔ピアノに踊る

                  愛南町  前田  充


応 募 川 柳

ひざ痛め元気とりえがゼロになり   西条市  一色 早苗

背広着て下駄を履きたるニュールック 今治市  森 登志雄

健康は何より宝と思い知る      今治市  森 ユキ子

偉い方頭を下げて二十秒       松山市  松友 順三

駄目駄目と駄目な叱りで駄目にする  松山市  丹下 友和

飽食に食べられる物を捨てる時代   内子町  小野植元幸

柿一つ取り残されて夕陽落ち     大洲市  鎌田 文俊

善人の知恵は幸せ呼び起こす     宇和島市 米子 達雄

  

応募自由律俳句(定型句も含む)

ダイヤ婚テレビ新聞広報に      今治市  森 登志雄

ダイヤ婚二人揃いて草引きぬ     今治市  森 ユキ子

入学へ咲けとはなむけ咲くさくら   松山市  丹下 友和

鯛の粗新菊入り汁匂いよし      内子町  小野植元幸

故郷の道を狭める稲穂かな      宇和島市  米子 達雄

霜柱踏んで早足バス停へ           西条市   髙橋   和

芋だきにすすきをそえて秋惜しむ      西条市    一色 早苗






平成26年度 

愛媛県教育会短歌・川柳・自由律俳句募集作品

応 募 短 歌

豊作といえども落穂ひろいきてかわかす努力農なればする

                           新居浜市 曽我部福童

新聞に生まれ育ちし宗方の櫂伝馬載り想い出しきり

                  今治市  森 登志雄

結婚の記念に植えし五葉松共に育ちて今日ダイヤ婚

                  今治市  森 ユキ子

木犀の香をなつかしみ亡き人の(かたへ)に立ちてゐるやうな午後

                  愛南町  前田  充

応 募 川 柳

パソコンで不登校生がよみがえり   新居浜市 曽我部福童

孫笑うしてもらう年でボランティア  西条市  一色 早苗

横綱はすべてモンゴルでも国技    今治市  森 登志雄

おいこりゃと呼ばれいつしかダイヤ婚 今治市  森 ユキ子

高齢になるにしたがい減る賀状    内子町  小野植元幸

教え子に道で出会うも名で呼べず   今治市  杉浦 幸男

最敬礼頭をさげて二十秒       松山市  松友 順三

ふる里の友を案じる流れ星      宇和島市 米子 達雄


応募自由律俳句(定型句も含む)

旧友を暖め落葉庭に燃ゆ          新居浜市 曽我部福童

君知るや父の俳号楢峰を       今治市  森 登志雄

段畑や二人元気に草を引き      今治市  森 ユキ子

厄落し石段ごとに一円玉の薬王寺   内子町  小野植元幸

前庭に雑草茂る空き家かな      今治市  杉浦 幸男

情念を静かに秘めた花の色      宇和島市 米子 達雄





平成25年度 

愛媛県教育会短歌・川柳・自由律俳句募集作品

応 募 短 歌

黒バラは遠き子よりの贈り物八十四歳母誕生日    新居浜市 印南 秀克

有難や生まれ育ちし宗方の友の汗しむみかん味わう   今治市 森 登志雄

老いの身に鞭打ち作る無農薬野菜を食べる孫の笑顔よ  今治市 森 ユキ子

注蓮飾りのわずかな稲穂を雀らは啄みながら春を寿ぐ   大洲市 小澤マスミ

逝きし夫の育てゐし蕪がみづみづと葉を広げをり裏の畑に 愛南町 前田  充

応 募 川 柳

豆撒きは爺の役目よ総入歯     新居浜市 印南 秀克

大根が土を足場に背伸びする     今治市 杉浦 幸男

炊き付けに一番易き新聞紙      今治市 森 登志雄

朝食はパンに限ると米農家      今治市 森 ユキ子

時太鼓湯舟につかり伊予訛      松山市 松友 順三

ガソリンが猫の目変わるガソリン店  内子町 小野植元幸

散歩道子らの挨拶いい笑顔     宇和島市 米子 達雄

応募自由律俳句(定型句も含む)

青銅の馬のいななき年明くる    新居浜市 印南 秀克

日脚伸び歩き遍路の足軽く      西条市 高橋  和 

草深く廃校の門見つけたり      今治市 杉浦 幸男

入門の()に絵手紙を連日に     今治市 森 登志雄

水清し八十路を生きて今日も畑    今治市 森 ユキ子

萩寺や境内満開巡拝者        内子町 小野植元幸

一筋に生きて素直な生き字引    宇和島市 米子 達雄