平成26年度 情報8 「 低栄養 」

             (9月25日 NHKニュース おはよう日本)

低栄養について報道されていましたので、その概要をまとめました。

自分は健康であると思っていた高齢者の2割近くが低栄養の傾向にあると厚生労働省は発表しています。知らず知らずの内にこの低栄養が近づいているかもしれません。

 

Ⅰ 低栄養は、高齢者にとって命に係わるリスクをはらんでいます。

  転倒・骨折  脳出血  肺炎などの感染症 になる恐れが高い。

 

Ⅱ 事例

  A子さん83歳は、1日30分の散歩をするなど人一倍健康に気を付けてきました。しかし、一昨年の健康診断で「このままでは低栄養になる」と指摘されました。ぴんとこなかった。A子さんは自分なりに注意して食べていると思っていました。「朝と昼はコーヒーなどの簡単なもの、夜はご飯と野菜」が中心でした。肉や魚を料理しなかった。一人暮らしの中でタンパク質不足を招いたわけです。

高齢者は、若者と同じに肉や魚を食べても、効率よく筋肉や血管を造る効率が落ちています。1日当たりのたんぱく質の必要摂取量は、若い人で54gです。75歳以上の高齢者は63.6g必要です。これは牛乳300ミリリットルのたんぱく質となります。

  体を維持するには若者よりも多くのたんぱく質をとらなければなりません。

 

Ⅲ 久留米大学医学部 足 達  寿 教授の説明

  「たんぱく質の値が下がると 筋力が低下していき脱水が起こりやすくなります。脱水が起こりやすくなると、転倒しやすい状況になります。そして最終的には寝たきりの状態になる可能性も出てくる。できるだけ多くのたんぱく質をとることが一番大事です。」

 

Ⅳ 食事の例

 朝食・・・ごはん、納豆とオクラ、鮭、味噌汁(豆腐、わかめ)

昼食・・・パン、バター、野菜サラダ(卵、野菜)、果物、牛乳

夕食・・・ごはん、豚肉の生姜焼き、ひじきの煮物、果物、お茶